定年後の住み替えを検討していたEさん(仮の例)は、都心のマンション価格を調べて驚きました。希望していたエリアの新築マンションは、想定より大きく値上がりしていたのです。
東京23区の新築マンション平均価格は3年連続で1億円を超えているとされ、供給戸数自体も減少傾向にあります。
「買えない」のではなく、「買うタイミングと条件」の見極めが必要な市場になっている。
この記事では、公表されている統計をもとに、富裕層向け不動産市場の現状と選び方のポイントを整理します。

定年後の住み替えを検討していたEさん(仮の例)は、都心のマンション価格を調べて驚きました。希望していたエリアの新築マンションは、想定より大きく値上がりしていたのです。
東京23区の新築マンション平均価格は3年連続で1億円を超えているとされ、供給戸数自体も減少傾向にあります。
「買えない」のではなく、「買うタイミングと条件」の見極めが必要な市場になっている。
この記事では、公表されている統計をもとに、富裕層向け不動産市場の現状と選び方のポイントを整理します。

不動産経済研究所の集計によれば、東京23区の新築マンション平均価格は1億3,613万円(前年比+21.8%)、都心6区平均では1億9,503万円(同+20.2%)に達し、3年連続で全体平均が1億円を超えたとされています(nippon.com)。
一方で供給戸数は21,962戸(前年比-4.5%)と、1973年の調査開始以来、最低水準となりました。そのなかで1億円を超える物件は5,669戸(前年比+2,021戸)に増えており、高額帯への供給の偏りがうかがえます(同上)。2026年の供給戸数は回復予測とされています。
調査会社IMARCグループの推計では、日本の高級住宅市場規模は2025年の36.6億ドルから2034年には62.5億ドルに拡大すると予測されており、東京が市場シェアの5割超を占めるとされています(dreamnews.jp)。
ハワイやシンガポールなど海外の不動産には、国内物件にはない留意点があります。日本の税制では、令和3年以後、国外中古建物の賃貸で赤字が出ても、そのうち償却費(簡便法で計算)にあたる部分は、なかったものとして扱われ、ほかの所得との損益通算ができません(国税庁)。シンガポールでは、外国人が住宅を購入する際に、追加印紙税(ABSD)が別途課されます(IRAS)。
港区・千代田区・渋谷区などでは、住宅用地の純増が各区総面積の0.5%未満にとどまっており、供給制約そのものが価格を押し上げる構造的な要因になっているとの指摘もあります(dreamnews.jp)。

Eさんは、希望エリアの供給動向を調べた結果、当面は新規供給が限られることを知り、中古物件も含めて選択肢を広げることにしました。また海外物件についても、為替や税制の違いを踏まえたうえで比較検討することにしたといいます。
「価格だけでなく、供給の背景まで見て判断する必要があると分かった」とEさんは振り返ります。
冒頭のEさんは、説明のための仮の例です。
本記事は、各調査機関・報道機関の公開情報をもとに、J.K. Wiltonコンシェルジュ編集部が編集・加工したものです。各社が作成したものではありません。