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ベントレー「トルカル」——富裕層が知るべき購入前の5つの論点

2026.11.04 J.K. Wiltonコンシェルジュ編集部 / 参考:ベントレー公式プレスリリース(2026年9月23日)ほか(確認日 2026.11.04)

写真はイメージです

都内在住のTさん(57歳・製造業オーナー、仮の例)は、ベントレー初の電気自動車「トルカル」の報道を見て購入を検討し始めました。「航続600km、ロールスロイスより安い。これはいい」と思ったものの、英国での参考価格が「日本での購入価格」とは別物であることに気づいていませんでした。

調べてみると、英国の参考価格と日本で実際に支払う金額は別物であることが分かってきました。

「約3,630万円」は、英国本体価格を為替換算した目安にすぎない。

この記事では、Tさんのケースを手がかりに、購入前に整理しておくべき5点を整理します。


まず押さえたい、3つのポイント


  1. 「トルカル」は同ブランド初の完全電気自動車(BEV)
    2026年9月23日、英国本社が発表しました。英国参考価格は£173,300から。予約受注は開始済みです。
  2. 「約3,630万円」は為替換算の目安
    広く報道された金額は英国本体価格の換算です。日本の正規販売価格は2026年11月4日時点で未発表で、流通コスト・消費税等が上乗せされます。
  3. 競合は、ロールスロイスとポルシェ
    スペクター シリーズII(約4,800万円〜)、タイカン ターボS(約2,778万円)が比較対象です。ただしプラットフォーム・充電性能・ポジショニングは三者それぞれ異なるため、単純比較には注意が必要です。

約3,630万円英国価格の換算
広く報じられた金額。日本の正規販売価格は2026年11月4日時点で未発表参考:ベントレー公式プレスリリース(2026年9月23日)ほか

スペックの要点(数字で確認)


項目トルカル(標準)トルカルS
システム最高出力604kW(821ps)653kW(888ps)
最大トルク1,155Nm1,350Nm
0→100km/h加速3.4秒2.9秒
最高速度250km/h260km/h
バッテリー容量113.2kWh(192セル リチウムイオン)
WLTP航続距離600km
急速充電(DC)400kW対応 10〜80%:約16分/約160km分:約7分(AC普通充電にも対応)
プラットフォームVWグループ PPE(Premium Platform Electric)
車重/全長2,795kg / 5,008mm
英国参考価格£173,300〜ローンチエディションあり(価格非公表)

参考:ベントレー公式プレスリリース(2026年9月23日)


日本で購入した場合の実質コスト


各報道が引用した「約3,630万円」は、記事掲載時(2026年10月29日)のGBP/JPY中値(約¥210.58)をもとにした換算値と推察されます。GBP/JPYは2026年10月〜11月にかけて¥209〜¥213の範囲で推移しており、注文から納車までの期間中に為替が変動すれば、円建て支払総額も変動します。


為替レート£173,300ベースの円換算
¥205/GBP約3,533万円
¥210/GBP(報道掲載時の近似)約3,639万円
¥212/GBP(2026年11月3日終値近辺)約3,674万円
¥220/GBP(円安シナリオ)約3,813万円

参考:Pound Sterling Live GBP-JPY 2026年月次履歴(poundsterlinglive.com、2026.11.04確認)


日本における乗用車の輸入関税率は0%です(財務省関税率表・第87類 自動車)。ただし通関時には輸入消費税(10%)が課税されます。また日本の正規輸入車価格には、英国本体価格に加え、海上輸送費・保険・通関手数料・国内配送・ディーラーマージン等が含まれます。英国参考価格と日本の正規販売価格は別物であり、直接比較はできません。


要確認ベントレー ジャパンによる日本国内正規販売価格は2026年11月4日時点で未発表です。購入検討の際は正規ディーラー(東京・大阪・名古屋・福岡)への個別確認が不可欠です。


次世代自動車振興センター(ネクストカー)が運営するCEV補助金には上限価格基準が設けられており、超高級輸入BEVは対象外となるケースが多い傾向にあります。


要確認2026年度のトルカルに対するCEV補助金の対象可否・補助金額は、次世代自動車振興センター公式サイト(nev-cevsupport.jp)での確認が必要です。対象外の可能性が高いと推察されますが、断定は保留します。


競合BEVとの比較


項目ベントレー トルカルロールスロイス スペクター シリーズIIポルシェ タイカン ターボS
価格3,600万円台〜(英国参考価格・日本正規価格は未発表)約4,800万円〜(日本正規導入は2026年後半〜2027年初頭見込み)約2,778万円(2026年6月時点の国内価格)
出力821ps〜601ps(BB:680ps)625ps(OB時761ps)
航続(WLTP)600km628km—
急速充電400kW対応・10〜80%:約16分195kW対応・10〜80%:約28分350kW対応
プラットフォームPPE(VWグループ)独自開発J1(ポルシェ独自)
車重2,795kg2,890kg—
0→100km/h3.4秒—2.8秒

充電速度とプラットフォーム、2つの注目点


トルカルは400kW急速充電に対応し、10〜80%を約16分で完了します。スペクター シリーズII(195kW・約28分)を大幅に上回ります。ただし、国内の200kW超の急速充電インフラは整備途上であり、実用航続600kmをフル活用できる環境は限られます。e-Mobility Power等で事前のルート確認を推奨します。


トルカルはVWグループのPPE(Premium Platform Electric)を採用しています。これはアウディQ6 e-tronやポルシェ マカン EVとの共通基盤です。一方、タイカンが使用するJ1プラットフォームはポルシェ独自のもので、「タイカンと同じプラットフォーム」という報道は誤りであり、両者は別基盤です。PPEはJ1より後発かつ多用途向けに設計されており、トルカルへの採用はVWグループ内での役割分担を反映しています。


参考:ロールスロイス スペクター シリーズII(car-repo.jp、2026年6月掲載)、ポルシェ タイカン ターボS(car.motor-fan.jp、2026年6月掲載価格)


購入前に確認すべきこと(チェックリスト)



Tさんの場合


Tさんは現在ロールスロイス ゴーストを所有しており、次の一台として電気自動車への乗り換えを検討しています。当初は「スペクターより安い」という印象で関心を持ちましたが、今回の確認で次の3点が整理されました。

Tさんは、まずベントレー ジャパンに問い合わせて日本価格と納期を確認し、その後スペクター シリーズIIのディーラーとも並行して話を進めることにしました。


参考



冒頭のTさんは、説明のための仮の例です。
本記事は、公開情報をもとに、J.K. Wiltonコンシェルジュ編集部が編集・加工した一般的な情報提供です。特定の車両・ブランド・ディーラーを推奨または仲介するものではありません。


編集
J.K. Wiltonコンシェルジュ編集部
参考(一次)
財務省関税率表、国税庁、次世代自動車振興センター、ベントレー公式
参考(二次)
Pound Sterling Live、car-repo.jp、car.motor-fan.jp
公開日
2026.11.04(参考の確認:2026.11.04)
ご注意
本記事は公開情報に基づく一般的な情報提供であり、特定の車両・ブランド・ディーラーを推奨または仲介するものではありません。価格・スペック・為替レートは変動します。購入の際は必ず正規ディーラーおよび専門家にご相談ください。
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