【気になる投資】 青は藍より出でて藍より青し?マンAHLとウィントンの関係①
2010.04.13 投資関連
≡INVESTMENT NEWS
「『青は藍より出でて藍より青し』と、なるか?マンAHLとウィントンの関係①」
(注)この情報はあくまでも一般的な情報提供を目的にしており、特定の商品についての募集、勧誘、媒介を目的にしたものではありません。実際に投資を行う 際には銀行、証券会社などにご相談ください。
AHLの由来とマン社との関係
1987年2月「アダム・ハーディング&ルイック」がそれぞれの頭文字 をとり世界の複数の先物市場でコンピュータによるシステム運用を行う「AHL社」を設立。この会社は主にトレンドフォローのプログラムを用いてファンドを運用する会社である。
この会社が1989年には51%の出資を受けた後、世界のコモディティの輸送やリスク管理を提供する商社であるED&Fマンの完全子会社となるのは 1994年9月の事である。
AHLの設立メンバーが退社し新ファンドを設立
その後1996年にデビッド・ハーディングはAHLを退社しその1年後に はファンドの運用会社であるウィントンを設立している。また同じくマイケ ル・アダム、マーチン・ルイックらもアスペクトを設立している。
これらに加えて2004年にはもう一つのトレンド・フォローを用いる運用 会社であるブルー・クレストのブルー・トレンドが運用を開始する。
それぞれが世界有数のヘッジファンドに成長
マンはこのAHLを旗艦ファンドとしており現在世界で2兆円近くもの資 産を運用する、世界でも有数のヘッジファンド会社に成長し、またウィントン社も2007年には運用残高1兆円を突破するヘッジファンドの運用会社 に成長している。
金融危機とその後
2008年には世界金融危機に苦戦する多くのヘッジファンドを横目に多く のこれらのトレンドフォローのファンドが高い運用収益をあげる。しかし、それに続く2009年は他の戦略をとるヘッジファンドが高い収益をあげたにもかかわらず、マンAHLをはじめウィントンと運用開始以来で初めての 年間収益でマイナスを記録することになる。
これらには様々な原因があると思われるが一つには金融危機に伴い、市場で発生をしたトレンドを抑制するような金融政策などが頻繁に取られたことが あげられる。つまり市場が見えざる手ではなく、見える手によって誘導され たと言うことである。
また、市場は回復への期待感と二番底への警戒感によりその方向性が定まらなかった。多くのトレンドフォローを採用するファンドにとって、この方向 性つまりトレンドが発生しなければ収益をあげることは難しい。
更に金融市場の緊張が高まることにより市場全体の相関係数が上昇し分散投資の効果が得られにくかった点も上げられよう。
しかし2010年3月になり、ようやく市場は落ち着きを取り戻し、多くの トレンド・フォロー型のファンドは長かったスランプを抜け出したファンドもでてきたようである。
ウィントンとマンAHLの違い
「ウィントン」は長かったドローダウンを抜け出した。
昨年の米ドル建ての下落率もマン社が-16.7%の下落率だった事と照らし合わせると-4.63%というのも評価できる数字である。
そこで今回はこのウィントンとマンAHLとの比較を試みた。そんな中で幾つ か気になる違いを見つけた。
- 1.会社全体の戦略における旗艦プログラムの位置付け
- 2.会社としての特徴
- 3.旗艦プログラムの手数料体系
- 4.トレーディングの執行方法
これ以外にも当然のように違いはあると思われるが次回はこの4つについて もう少し解説をしてみたいと思う。◆


