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サブプライム問題の震源地といわれる米国加州オレンジ・カウンティからのレポート

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 市場では今回のサブプライム問題を起因とする一連の金融緩和も、インフレ懸念によりやや打ち止め感が出てきている点と、今回の金融危機もそろそり出口がようやく見え始めているとして、米ドルや米株市場が値段を戻してきている。

 ここ米国の南カリフォルニアのオレンジ・カウンティ(O.C)は債券運用で定評のあるPIMCOが本社を構える地域であり、先日のFOMCにおける利下げの前には「債券王」として有名な同社の「ビル・グロス」が各メディアでコメントを出していた。

 結論から言うと「これ以上の利下げは、百害あっても一利なし」とのことだ。ローンを返済することができない借り手を救済するためには物価上昇に影響する利下げよりも、返済できない借り手により焦点を絞った政策を打ち出すことが望ましい、というのが彼の見解である。

 それでは実際に物価はどのぐらい高くなっているのか?と言う点であるが、例えばレギュラーのガソリンは1ガロン約3.70~3.99ドルであるから1リッターはおよそ1ドルを越す程度、つまり107円程度となる。しかし、日本の様に公共の交通機関が発達していないこの地域ではこの値段でも家計への打撃は大きいのかもしれない。

 ちなみに半年前と比較をするとガスをやたらに食うレジャー・ビークル「ハマー」と呼ばれる車種を街中で見かけることは少なくなったように感じる。しかし、かといって同様にハイブリッド車も決して街中で見かけることは東京ほど多くは無い

(ハンティントン・ビーチで見かけたハマーのストレッチ・リムジン)


 一方で食料品だが日本食に関してはやはり割高感はあるのは当然であるが、一般の食料に関しては日本と比較すればまだ安い感があるのは否めない。しかし感覚的には食料一般に関してはやはり日本のほうが割高な感じが強い。

 そして問題の不動産であるがこの地域だけを見ると全体としては値下がりをしているのは間違いない。しかし、不動産というの面白いもので全体として価格が下落する傾向にあったとしても、全ての地域が少しづつ下がるのではなく質の低いものから大きく値を下げていくのである。山が洪水で水に徐々に沈んでいくのをイメージすると良いかもしれない。沈んでいくのは山の麓からなのだ。山の頂上は最後に沈む、または水が頂上まで届く前に洪水は収まっているかもしれないのだ。

(ラグナ・ビーチ近くにある超高級住宅地トップ・オブ・ザ・ワールド-世界の頂点-の町並み)


 とは言いつつも、アーバイン、ニューポート・ビーチ、ニューポート・コースト、ラグナ・ビーチなどの比較的ハイエンドな地域でも、「For Rent」「For Sale」などの看板が以前よりも目立ってきているように思える。

(ニューポート・ビーチの売物件)


 この地域ではメルセデス、BMW、ランド・ローバー、レクサス、アストン・マーチン、ベントレー等の高級車を乗り回す連中ががやたらに多いが、彼らが何を生業にしているかは今回は掴む事ができなかった。LAであればショービジネス、セレブ系と想像がつきやすいのであるがここ(オレンジ・カウンティ)は皆目検討がつかない。

 ちなみに現レッドソックスの松坂がメジャーリーグへ移籍する際に代理人として立てたスコット・ボラス氏の事務所もどうやらこの地域にあるようである。ロスアンジェルス国際空港からの足は車で約1時間ほどあるが、この地域にはジョン・ウエインという国内線の空港が至近にあるので、もしかするとこの空港から全米をまたにかけて商売をしているのかもしれない。

 いずれにせよ、この短い滞在では何故この地域がこれほど富裕なのかは検討をつけることが出来なかったが、聞くところによるとこのオレンジ・カウンティは「金融と不動産」の郡なのだそうだ。

 この浮世離れをした地域ではあるが、やはりサブプライム問題から全く隔離されているのでは無い様である。レイオフなどの影響からすでに消費者の心理がネガティブに傾いているようである。

 米国の株式市場は最悪期を過ぎたといわれ高止まりをしているようであるが実態経済は明らかに悪くなっており、本当にトンネルの出口が見えてくるのかは今後の不動産価格や消費動向次第であろう。■

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