<JKWIによる新刊>
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「代替投資してますか?」 ヘッジファンド投資入門 →ダイヤモンド社(目次と前書きが見れます) |
「ヘッジファンド投資入門」-不確実性と不安定性から利益を上げる法-
「投機筋」「市場の撹乱者」「諸悪の根源」「自己中心的」
ヘッジファンドのイメージを幾つかの言葉で表現すると、こんな感じになるだろう。誰にも知られない密室で謎めいた人物が世界から集められた情報を駆使し、世界の金融市場を舞台として、あるときは株式そしてあるときは先物で売買を行い大きな利益をあげる。その影響力から時として各国の中央銀行さえも手玉に取り、一国の金融や経済政策を捻じ曲げてしまうこともいとわない。
しかし、この様に「投機的」と考えられるファンドになぜ「ヘッジ」という保守的な形容詞がついているのか?と疑問を持つ人はいないだろうか。事実ヘッジファンドは、1945年にアルフレッド・ジョーンズと言うアメリカ人が発案したもので、名前通り元来は保守的に「ヘッジをするファンド」だった。
今、このヘッジファンドが「絶対的収益」を確保したい保守的な投資家の間で静かな注目を集めている。
「ヘッジファンド投資入門 (不確実性と不安定性から利益を上げる法)」はこれまでのヘッジファンドに関する誤解を解きながら、現代ポートフォリオ理論(MPT)を礎とした資産分散による「相対収益」又は「ベンチマーク主義」的アプローチは個人投資家には適していない事を分かり易く説明している。
10年以上の強気相場を経験した米国株式市場は調整局面を迎えている。株式市場が上昇している期間においては、資産分散による「相対収益」アプローチの問題点は明確に見えてこない。しかし、下落相場ではその欠点は明確である。投資したポートフォリオの収益で生活をしている(例えば既に財産を築き引退しているような)投資家にとって、この相対収益アプローチではその目的を達成できないのだ。
金融先進国であるアメリカでの投資運用に関する最先端の考えが示されているこの本は、単にヘッジファンド投資の道しるべとしても十分だが、現在の資産運用法を異なった角度から見直すためにお勧めの一冊だ。◆
<ヘッジファンド投資入門目次>
第Ⅰ部 なぜ保守的な投資家に向いているのか?
第1章.伝統的な投資運用法は間違っている!
第2章.既存の投資運用が投資家ニーズを満足させられない理由
第3章.急速に関心を高める代替投資
第Ⅱ部 ヘッジファンドは何を提供できるか?
第4章.ヘッジファンドとは何か?
第5章.運用成績を見る
第6章.戦略を絞り込む
第7章.どんな状況にも左右されない運用戦略
第Ⅲ部 ヘッジファンドに投資する
第8章.投資にはいくら必要か?
第9章.情報をどこから手に入れるか?
第10章.最適なヘッジファンドの選び方
第11章.投資条件を確認する
第12章.投資を継続してフォローする
終章.ヘッジファンドは保守的なアプローチである
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2002, J. K. Wilton & Company.
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