(第3回)外貨預金に気をつけろ - ホントに有利なドル預金の仕方
資産の一部を外貨にしたい、と考えられている方。7%などとパンフレットに大書きされた金利につれられ外貨預金などされていませんか?良く見てください。これはたった一月間しか適用されない金利で、その後は1%以下の金利になってしまいます。(2002年11月26日現在 シティバンク 米ドル) しかも、預け入れ時と円に戻すときそれぞれ1ドルに付1円の為替手数料を取られてしまいますので、為替が動かないとすると、これだけで完全にマイナスになってしまいます。
もっと有利なものとしては証券会社で扱っている外貨MMFがあります。分類上、外国投資信託とされるので敷居が高く思われがちですが、中身は外貨普通預金と考えて差し支えありません。しかも金利は高く為替手数料は1ドル当り50銭と一般的な銀行の半分です。
長期に渡り固定レートで外貨を運用したいならGEエジソン生命で出している「円ドル 君」があります。こちらも商品分類上「予定利率市場連動型個人年金保険」となって いるので難しく思われますが、中身はドル定期預金と考えて差し支えありません。
ドル建てで6年ものと10年ものがあり、 ①金利が外貨預金に比べ高い(6年 2.56% 10年 3.23% 2002年12月現在 複利)
②為替手数料が契約時も満期時も無料!
③期間中利子は支払われず、無税で複利運用が出来る という特徴がある上、保険なので、
④災害死亡給付金(保障)が一時払い保険料の2倍付いている
⑤79歳まで健康状態に関わらず入れ、万一のとき保険金として支払われる場合は、当然、法定相続人一人当たり500万円の基礎控除も適用されます。
短期で解約する場合、解約控除(違約金)を取られますが、長期で運用するなら断然有利です。銀行の外貨定期のように一切途中解約できない、ということも無く、為替相場によっては解約控除を払って途中解約も可能です。
為替予測は非常に難しく、円高になるのか円安になるのか一概に言えません。従って、為替に対してニュートラルにしておくことが最善であるといえます。日本という国自体にリスクがある以上、資産の一部を外貨建てにすることは非常に合理的だといえます。
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