密かに資産家が注目する大型生命保険:その1
今回は日本の居住者は購入することができない「アメリカの生命保険」のお話です。法 律によって国内で販売する事も、日本居住者が購入することも禁じられているため表に出 てこないお話です。
■■■■■■■■資産家になぜアメリカの生命保険が注目されるのか?■■■■■■■■
アメリカの生命保険には、日本人の資産家にとっては魅力的なポイントを幾つか持って います。まずは、それらについて2回にわたってご説明をしてみたいと思います。
<億単位の大型保険>
アメリカの生命保険は日本の生命保険とは異なり、数億円単位で保険を購入することが 可能です。かつ死亡時の受取金額は10億円を超す商品の設計も可能です。例えば1億円 相当の掛け金を当初に支払うことで、被保険者が死亡した場合には最大で5億円近くの保 険金が受け取ることが出来ます。
<加入最高年齢の高さ>
保険に加入できる最高年齢は約90歳程度まで可能です。日本では70歳が最高で通常 は65歳程度までとなっています。
<保険会社の財務内容の高さ>
アメリカには1500もの保険会社が存在しており、その多くがS&P社の格付けにお いてAA以上を有しています。バブルが崩壊し財務内容が悪化している日本の保険会社と は異なり、信用力が高い点は注目に値する要因となっています。
数十年以上にも亘りその保険会社と付き合いをして行くわけですから、当然財務内容は 気にすべきでしょう。
<米国の再保険市場の役割>
これら米国生命保険の特徴を可能にしている理由の一つには、米国に置ける再保険市場 の存在と言えるでしょう。
どんなに会社が巨大で良好な財務状況を誇っていたとしても、一社で引き受けることが 出来る保険金額には限界があります。しかし市場を通してリスクを数社で分散することに (つまりヘッジをする事よって)そのリスクを軽減することが可能になります。
米国には再保険市場というものが存在しています。これはある保険会社が高額な生命保 険を顧客に販売する際に、一社で引き受けるリスクを軽減するために他の保険会社の保険 に分散することを目的にした業者間の市場です。
この市場を通して、良好な財務内容、つまり高い格付けを持つ1500社規模の保険会 社がお互いに融通しあうことによって、一社が顧客に億単位での高額な保険商品の引き受 けを可能にしているのです。
一方、日本国内においては再保険が一般的ではないために、一社が負える範囲でしか生 命保険を引き受けることが出来ないがために、高額な保険が存在していないのが実情なのです。◆
<次回に続く>
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