先日、東京証券取引所(東証)を久しぶりに訪問する機会があった。目が付いたのは警備が非常に厳重だったこと、役所臭さが無くなりちょっとお洒落になっていたこと、 場立ちがいなくなり、全ての取引がコンピュータで静かに行われようになったこと、などだ。
これらを目の当たりにし、改めて認識させられたことは、 日本のビッグ・バンが今年の10月に間違いなく始まろうとしているということ。
あと数ヶ月で、国家保護産業であった証券や金融業が世界水準の競争にさらされる。
あの地味な東京証券取引所でさえこれだけ変わった。日本株は活況を呈するであろう。 そこはかとなく、よどみが感じられた金融業界の「換気」(今風に言うと「浄化」?)も始まる。金融業界の活性化が一層進むと、産業界も再生の道を歩み始める、という好循環が 始まろうとしている気配を、東証から感じた。